抄録
脱炭素社系の実現のためには,再生可能エネルギーの導入は欠かせない。特に風力発電はその切り札とされ,今後一
層の導入拡大が進むとされる。一方,風車建設による環境影響も顕在化しており,その中でも風車ブレードへの鳥衝突は世界的に問題になっている。鳥衝突を低減させる上で,環境アセスメントによる予測・評価は極めて重要であるが,事後モニタリングの結果を予測・評価に十分に反映できていない現状では,予見性の向上が期待できないのが実情である。鳥衝突リスクの低減を図るために,センシティビティマップを活用した事業回避エリアの 「見える化」 や,事後モニタリング結果を活かした順応的管理の導入を進めることが望まれる。