日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
研究論文
Al(OH)3表面に存在するNaOHがγ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン表面改質および加硫ゴムの力学特性に及ぼす影響
永田 員也日笠 茂樹西 勝志岩蕗 仁児子 英之
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 38 巻 5 号 p. 158-163

詳細
抄録
水酸化アルミニウム(Al(OH)3)表面に存在するNaOHやNaNO3などのアルカリがγ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MGPS)の表面改質反応ならびにMGPS表面改質Al(OH)3充填加硫エチレン-プロピレン-ジエン ターポリマー(EPDM)の力学特性に与える影響について検討した。Al(OH)3のMGPS表面改質量は表面のNaOH量に大きく依存し,NaOH量が多いほど大きかった。NaOHを0.lwt%添加したAl(OH)3表面のMGPS量は最も小さく,Na+はMGPS改質反応に大きな影響を与えなかった。加硫ゴムの破断強度はAl(OH)3表面のMGPS量増加とともに増加したが,同じMGPS表面改質量では表面NaOH量の多いほうが破断強度は小さかった。一方,0.1wl%NaNO3添加試料ではMGPS改質により破断強度は最も大きく改善された。0.1wt% NaNO3添加試料および表面NaOH量が0.04wt%までの試料の300%モジュラス(M300)は大きく改善されたが,NaOH量が0.1wt%の試料のM300は著しい補強性改善は認められなかった。
著者関連情報
© 2002 一般社団法人 日本接着学会
前の記事
feedback
Top