抄録
非接触で変位の測定ができるレーザフィードモニターを用い,パソコンをデータロガーとして接続することにより,対数時間等の任意の時間設定で測定可能な凝集力測定装置を作成した。時間の対数で数値微分することにより粘着剤の遅延スペクトルを求める手法を確立した。ポリマー/タッキファイヤ系粘着剤において,副成分であるタッキファイヤの化学構造,軟化点の差が遅延スペクトルのどの時間領域に表れるかを検討した結果,タッキファイヤの化学構造の差異は短時間領域に,また軟化 点の差異が長時間領域に表れることが明らかになった。これは主成分ポリマーに対する研究結果と同じである。流動項を含んだ測定データをそのまま単純に数値微分して遅延スペクトルを求める手法により粘着剤バルク物性の差をより明確にとらえることが出来た。本遅延スペクトルによる粘着剤物性 の評価方法は,粘着剤評価の非常に有効な手段となりえる。