日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
技術論文
ポリウレタン系コーティング材の鋼板接着'性におけるモデルコールタール成分配合の効果
横山 直樹藤野 健一
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 39 巻 3 号 p. 100-106

詳細
抄録
タールウレタン樹脂系重防食塗料の鋼板接着性におけるコールタール成分の配合効果を調べるため:モデルコールタール成分として多環芳香族化合物を配合した硬化樹脂塗膜を鋼板上に形成し,常態接着力およびその塩水噴霧環境下での経時変化を測定した。ナフタレン,2-ナフトール,フェナントレン各配合系に常態接着力向上性を認めが,塩水噴霧環境下の接着力経時耐久性では,2-ナフトール配合系にのみ優れた効果が認められた。その機構を調べるため,2-ナフトールおよび対照試料としてフェナントレンを配合した硬化塗膜の温度分散下の動的粘弾性を測定した結果,2-ナフトール配合系は,貯蔵弾性率の減少幅が大きく急激で,かつtan5ピークの低温シフト性も大きいことがわかった。2-ナフトールが,NCO基の一部に付加反応して硬化系にペンダントされ優れた反応性可塑剤として作用し,硬化収縮によって発生する内部応力をより良く緩和したため,と考察した。
著者関連情報
© 2003 一般社団法人 日本接着学会
前の記事 次の記事
feedback
Top