日本接着学会誌
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研究論文
高分子微粒子改質剤によるエポキシ樹脂高靭性化と剥離接着強さ向上
岸 肇, 植澤 和彦, 松田 聡, 村上 惇
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2004 年 40 巻 5 号 p. 177-183

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抄録
 構造用接着剤への要求特性のうち,剥離接着強さと耐熱性はトレードオフの関係になりやすく,これらを両立する接着剤の研究開発は重要課題である。本研究では,ポリアミド系微粒子添加エポキシ樹脂を調製し,樹脂特性と接着特性との関係および物性発現メカニズムを検討した。ポリアミド12微粒子添加樹脂は既存のコアシェルゴム微粒子添加樹脂に比較し,樹脂靭性向上が剥離接着強さ向上に結びつく効果が高いことがわかった。ポリアミド微粒子添加系では進展クラック先端より後方側に粒子ブリッヂングが生じ,粒子の塑性変形にてエネルギーを吸収するため,樹脂の塑性変形に依存するゴム添加系より被着体による変形拘束の影響が小さく,剥離接着強さ向上が顕著になると考察した。樹脂との界面接着性良好な高靭性熱可塑性樹脂微粒子による接着剤改質は,ゴム添加に比較して耐熱性を損なわずに剥離接着強さを向上させる有効技術と考えられる。
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© 2004 一般社団法人 日本接着学会
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