日本接着学会誌
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研究論文
高含有量の木粉からなる木材-プラスチック成型板の物性
高谷 政広池宮 あゆみ永田 陽子北山 隆岡本 忠
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2005 年 41 巻 8 号 p. 301-305

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抄録
残存木材から調製した爆砕木粉と4種類の熱可塑性樹脂を用い,木材含有量が高い木材-プラスチック複合体を製造して,複合体に添加した爆砕木粉の影響を調べた。複合成型板は,熱圧成型法と二軸型押し出し成型法の二通りの方法によって製造された。熱可塑性樹脂の種類と木粉/爆砕木粉/ポリマーの組成を変え,熱圧成型法で製造した複合成型板は,爆砕木粉の添加によって破壊強度と耐水性が増加した。また,押し出し成型法で製造した成型板の耐水性も爆砕木粉の添加によって改善された。一方,二軸押し出し成型板の強度特性は,熱圧成型板と比較して優れたものとなった。
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© 2005 一般社団法人 日本接着学会
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