日本接着学会誌
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研究論文
生分解性ポリエステルエマルションの製造研究(その1)乳化剤の選択基準[生分解性ポリエステル接着剤の応用研究(その1)]
土井 幸夫
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2005 年 41 巻 8 号 p. 306-312

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抄録
 生分解性ポリエステル接着剤応用研究の手始めに,同エステルエマルション製造研究を取り上げ,安定なエマルションを与える乳化剤の選定基準を検討した。生分解性ポリエステルには脂肪族飽和ポリエステルを用い,この有機溶剤溶液を油相成分とした。また界面活性剤,あるいは水溶性高分子を乳化剤とし,それらの水溶液を水相成分とした。エマルション作製はこれら両成分の混合,それに続く溶剤留去により行った。 3種類の生成物,油相の大部分が凝固,油相の一部が凝集,そして安定なエマルション,が得られ,これらは主として用いた乳化剤の種類に依拠した。凝集塊はより小さな粒子の集合体であることが光学顕顕鏡観察の結果から明らかとなり,不安定化は,乳化操作で生成した一次粒子同士が衝突し,凝集することによって起こると考えられるに至った。1μm程度の微粒子からなる安定なエマルションを与えた乳化剤を,界面張力,乳化剤の粒子への吸着,乳化剤組成から検討した結果,2つの因子が明らかになった。界面張力には上限値γ*があり,乳化剤分子量には下限値MW*があった。これらの因子は安定な生分解性リエステルエマルションを得るための乳化剤の重要な選択基準と考えられる。なお生分解性ポリエステル,ポリカプロラクトンがトルエン溶液として用いられた本実験では,γ*は11.0 mN/m (20℃),またMW*は20,000であった。
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© 2005 一般社団法人 日本接着学会
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