抄録
ひずみセンシング材料の開発を目指し,三重結合を主鎖に持つ新規ポリマーの合成を行った。得られたポリマーを基板に塗布し,種々の力で曲げてラマンスペクトルを測定し,アセチレン由来ピークの位置の変化を調べた。その結果,アセチレン由来ピークの低波数側への移動が観測されたので,このポリマーはひずみセンサーへの適応の可能性が示唆された。従来,ひずみセンシングに用いていた材料は,基材にキャストした後加熱架橋させてひずみセンサーへのコーティング膜にしていたが,本方法では加熱架橋の必要がなくなった。このことから,プロセスの簡略化が可能となっただけでなく従来適応できなかったラマン不活性材料への対応もでき,材料の適用範囲が広がることが期待される。