抄録
ナノメートルサイズの微細孔を表面につくり込んだA5052アルミ合金を射出成形金型にインサートし,ポリフェニレンスルフィド(PPS)系樹脂を射出すると金属と樹脂が強度に接合した一体化物が得られる。本手法により得られる強固な接合をエネルギーフィルター透過型電子顕微鏡(EFTEM)により解析し,樹脂/金属接合界面の高分解能解析を可能にするための試料作製方法,およびEFTEMによる元素マッピング,電子エネルギー損失分光法(EELS)を用いた接合界面の解析手法の最適化を検討した。約20nmのアルミ表面の超微細孔に樹脂が侵入していることが明らかになり,高い接合強度の由来を明らかにすることが可能となった。