日本接着学会誌
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研究論文
アクリル系ブロックコポリマーのタック特性におよぼす粘着剤層と基材厚さの影響
中村 吉伸今村 圭吾山村 和広藤井 秀司浦濱 圭彬
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2013 年 49 巻 2 号 p. 50-55

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抄録

アクリル系ブロックコポリマーの,プローブタック試験によるタックにおよぼすポリエチレンテレフタレート(PET)基材厚さと粘着剤層厚さの影響を検討した。ポリメタクリル酸メチル-bloch-ポリアクリル酸ブチル-block-ポリメタクリル酸メチルトリブロックコポリマー独(A),これにポリメタクリル酸メチル-bloch-ポリアクリル酸ブチルジブロックコポリマーを加えた系(B),およびポリアクリル酸プチルオリゴマーを加えた系(C)を試料とした。PET基材厚さは,25-75μmの範囲で変化させた。タックの接触時間依存性から,Aは基材厚さ38μm,B,Cは50μmでわずかながら高い値を示し,いずれも25μmで低かつた。タック試験時の応力-時間カーブの比較から,タックに基材の変形が大きく影響しており,変形しないガラス基材では,タック,破壊エネルギーともに低かった。粘着剤の弾性率に応じてタックや,破壊エネルギーを高める最適の基材厚さが存在した。粘着剤層厚さは,10-200μmの範囲で変化させた。A,B,Cともに粘着剤層厚さの増加とともにタックが上昇した。約30μmまでのタックの粘着剤層厚さ依存性が著しく,それ以上ではより緩やかに上昇した。

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© 2013 一般社団法人 日本接着学会
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