2019 年 55 巻 7 号 p. 254-265
接着・粘着接合部の座屈を表現するために,被着体をはり,接着・粘着層を弾性体とするWinkler モデルを用いた座屈解析を行った。弾性基礎上に置かれたはりに圧縮荷重が負荷されるとはり単体が圧縮されるよりも座屈しにくいことが知られている。しかしながら理想的な圧縮荷重を想定した完全系の座屈解析では,座屈荷重と座屈モードは求まるが圧縮過程での変形などは議論できない。そこで本研究では,初期不整を想定した不完全系での座屈解析を行うことで圧縮過程での被着体の変形や初期不正に伴う座屈モードの変化を明らかにした。また,粘着剤によって接着接合されたアクリル板に圧縮荷重を加える座屈実験から座屈現象の考察を行った。