日本接着学会誌
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総説
水系コロイドの分散凝集をDLVO 理論とゼータ電位により 解釈すること:臨界凝集濃度を中心にして
小林 幹佳杉本 卓也
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2020 年 56 巻 5 号 p. 161-171

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抄録

DLVO 理論とゼータ電位による臨界凝集濃度( CCC) の解釈についてまとめた。まず,DLVO 理論について解析解が得られる条件を強調しつつ概説した後,帯電特性の評価に利用される電気泳動とゼータ電位について述べた。次いで,DLVO 理論に基づくCCC の最近の解釈について紹介した。具体的には,CCC は同じイオン価数でもイオン種に依存するが,DLVO 理論とゼータ電位から求めた有効表面電荷密度によりCCC を説明できることを示した。また,CCC が対イオン価数に強く依存するSchulze-Hardy の実験則が,高い表面電位を想定したDLVO 理論により説明できたことは偶然の可能性が高く,低電位を想定したDLVO 理論と有効表面電荷を用いたCCC の解釈がより合理的であることを述べた。さらに,CCC が副イオンの価数に逆比例するという逆Schulze-Hardy 則が実験とDLVO 理論により確認されていることを紹介 した。

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