2022 年 58 巻 3 号 p. 109-113
リサイクル対応などへの社会的要請の高まりを反映して可逆的に接着強度が変化する材料に注目が集まっている。接着強度を制御する外部刺激として光は有用である。この総説では近年に発表された光応答性の粘接着の研究開発に関して,材料ごとにまとめた。光を熱源として用いるケースもあるが,その多くは光反応系分子の反応がトリガーとして用いられている。ここでは,可逆的な光反応を示すイミン,スピロピラン,アゾベンゼン,アントラセンの誘導体を含有した接着剤の光応答について紹介する。