不安障害研究
Online ISSN : 2187-9583
Print ISSN : 1883-5619
ISSN-L : 1883-5619
総説
恐怖の性差:疫学・画像・動物研究から
松田 真悟松澤 大輔清水 栄司
著者情報
キーワード: 恐怖, 性差, 不安障害
ジャーナル フリー

2013 年 5 巻 1 号 p. 22-30

詳細
抄録

外傷後ストレス障害やパニック障害といった恐怖記憶と関連の深い精神疾患では,女性の有病率が男性のそれに比べて高いことが広く知られている。有病率の性差にかかわる要因を明らかにすることで,個体差を意識した効率的な治療の発展に寄与する可能性がある。一方,2003年以降恐怖の性差に関する論文数が増加している。本総説では恐怖の性差に関する最近の疫学研究,脳画像研究と筆者らのマウスを用いた基礎研究について紹介し,有病率の性差の背景にある要因について論ずる。

著者関連情報
© 2013, Japanese Society of Anxiety Disorder
前の記事 次の記事
feedback
Top