千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学 日本学術振興会特別研究員PD
千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学 千葉大学大学院医学研究院子どものこころの発達研究センター
2013 年 5 巻 1 号 p. 22-30
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外傷後ストレス障害やパニック障害といった恐怖記憶と関連の深い精神疾患では,女性の有病率が男性のそれに比べて高いことが広く知られている。有病率の性差にかかわる要因を明らかにすることで,個体差を意識した効率的な治療の発展に寄与する可能性がある。一方,2003年以降恐怖の性差に関する論文数が増加している。本総説では恐怖の性差に関する最近の疫学研究,脳画像研究と筆者らのマウスを用いた基礎研究について紹介し,有病率の性差の背景にある要因について論ずる。
不安症研究