デザイン学研究作品集
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手軽さと効果を考慮したプレパレーション・ツールの開発
伊藤 弘樹岡崎 章内藤 茂幸吉川 佳孝
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2010 年 15 巻 1 号 p. 78-83

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抄録

子どもたちに病気の内容や治療法を伝えるためのプレパレーションの重要性が指摘されているものの看護師の手作りツールに委ねられている現状がある。そこで我々は、北里大学病院の協力を得てノート型PC上でインタラクティブに操作ができる子ども参加型プレパレーション・ツール"Smile"を開発し、その有効性を明らかにした。一方で、同様の内容を持つ絵本に対しても興味を持たせることができることを明らかにした。子どもたちに興味を抱かせる要素の一つとして、絵本に仕込まれたギミックが挙げられる。本研究では、ギミックを持つ絵本によるプレパレーション手法の検討及び、看護師自らの学習ツールとしても使用できる、子どもの目線を想像・体験可能となる新たなツールを制作した。更に、外来の子どもたちにも対応できるツールを検討し、日常風景の再現性を考慮した、オリジナルの写真やイラストなどが使用できるツールを開発した。

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© 2010 著作者
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