教師は現場研修を通じて教師として成長することが求められ、昨今の学校現場の状況から組織的・体系的な現場研修の必要性が一層高まっている。本研究では、知的特別支援学校における授業作りの過程で、新任教師1 名を含む担当教師3 名の話し合いにより、児童の活動遂行の様子と教師による援助段階をチェックできる評価票を作成した。そして新任教師がその評価票を用いて自身の実践の振り返りを行った。授業場面での新任教師と広汎性発達障害のある児童のかかわりの変化を分析したところ、評価票の作成と使用により両者のかかわりに好ましい変化が生じ、児童の自発的な「望ましい行動」が増えた。新任教師は「話し合いによって援助段階を明確にでき、余計なかかわりや指示を少なくできた」ことが児童とのかかわりを安定させたと捉えていた。