障害科学研究
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スクールワイドPBISの研究に関する現状と課題
神山 努
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2017 年 41 巻 1 号 p. 45-57

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抄録

本研究は、米国において2010年から2016年までに公表されたSWPBISの効果に関する研究と、SWPBISの実施・維持の要因調査に関する研究を俯瞰し、我が国においてSWPBISの導入を検討する際の研究上、実践上の課題について提案することを目的とした。SWPBISの効果研究は20本が該当し、高等学校など特定の学校におけるSWPBISの実施方法を検討した研究や、対象学校数の多い大規模な効果研究が報告されていること、独立変数や従属変数の評価に特定の指標が用いられていることなどが示された。SWPBISの実施・維持に関する研究は8本が該当し、質問紙調査や聞き取り調査により、校内チームの機能や管理職の支援など、詳細に検討した研究が報告されていた。我が国でSWPBISの研究を進める上での課題として、我が国の学校種別でのSWPBIS実施の促進手続きの検討、独立変数や従属変数の指標の開発、SWPBISの実施を促す環境の整備について考察した。

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