障害科学研究
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1980年代イギリスにおける盲学校の廃校とその要因
宮内 久絵
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2017 年 41 巻 1 号 p. 59-67

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抄録

本研究は1980年代以降、多くの特別学校が廃校となったイギリスに焦点をあて、盲学校が廃校となるまでの経緯とその要因について明らかにした。盲学校は、減少の一途をたどる在籍児童生徒数に伴い経営が逼迫していたことに加え、1981年教育法の制定を背景に、それまで非公費維持学校の盲学校に依存していた地方教育当局が、独自の教育・支援体制構築に方針転換したことが大きな要因となった。こうした状況下の盲学校では、健全な教育環境の維持・実現という観点から、盲学校のあり方についての議論の末、自ら廃校の決断を下した。盲学校廃校には、外的要因として盲児童生徒数の減少と1981年教育法が大きく影響したが、盲学校の内的要因として自己統制的な力が作用していた。

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