2022 年 46 巻 1 号 p. 61-73
本研究は、「養成」段階において身につけておくべき専門性を明らかにするため、特別支援学校教師(知的障害,肢体不自由,病弱)を対象とした質問紙調査を実施した。因子分析(主因子法 ・promax回転) を行った結果、「実態把握に基づく授業実践力(第Ⅰ因子)」「授業に関わる基礎的知識(第Ⅱ因子) 」「教職全般に関わる応用的展開力(第Ⅲ因子) 」の3 因子が抽出された。各因子における重要度を算出した結果、第Ⅱ因子、第Ⅰ因子、第Ⅲ因子の順に重要度が高かった。特別支援教育に関わる基礎的・基本的な知識や理解に関する専門性を養成段階において確実に身につける必要があることが示された。また、属性(教職経験年数 , 対象障害種) による重要度の違いは見られなかった。今後は、養成段階の検討とともに、「養成」「採用」「研修」の一体化をはかった視点での教師の専門性の向上を検討していく必要がある。