アロマテラピー学雑誌
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Print ISSN : 1346-3748
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原著論文
精油中のフロクマリン類分析
沢村 正義 鈴木 悟小原 典子佐藤 美夢東谷 望史
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2016 年 17 巻 1 号 p. 39-47

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抄録

本研究は,精油の安全使用に関するアロマテラピー情報を提供することを目的として,光毒性をもつフロクマリンの定量分析を行ったものである。ガスクロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)において,内部標準としてp-クロロベンゾフェノンを使用し,また選択イオンモニタリング(SIM)モードで分析を行った。光毒性をもつソラレン,キサントトキシン,ベルガプテン,イソピムピネリン,そしてクマリン類の一種で光毒性のないオーラプテンの正確な一括分析法を確立するために9種類の質量イオンを選択した。分析した116種類の市販精油のうち,フロクマリンはセリ科およびミカン科の精油試料で,それぞれ4種類,9種類検出された。一方,オーラプテンは6種類のミカン科精油で検出された。

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© 2016 公益社団法人 日本アロマ環境協会
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