2002 年 2 巻 1 号 p. 12-22
主なる香りによる脳循環動態や胃電図の変化を、対照を使った実験により調査した。香りの中には、脳循環動態や胃電図の変化を来すものがあり、ローズマリーとラベンダーあるいはカモミールが相反する作用を有する場合があることが明らかになった。また、香りの官能テストの結果と、生理的指標との有意な関連性が認められた。特に、脳波の左右コヒーレンスや脳循環系のPI値、前頭部のdeoxyHb濃度の変化などと、香りの好き、さわやかさ、リラックス感の有無とのロジスティック回帰分析の結果では、それぞれ、リラックス感、さわやかさなどと有意に関連した。特に、香りを嗅いだ時のさわやかさが、脳循環動態への作用と関連することが示された。