アロマテラピー学雑誌
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総説
アロマテラピーの心理的効果発現に関する精神神経学的仮説―変性意識状態と確率共鳴現象―
村上 志緒
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2002 年 2 巻 1 号 p. 5-11

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抄録

アロマテラピーは、植物の精油を用いて心身の健康を維持し促進することを目的としており、代替療法のひとつとしての位置付けをもつといえる。リラックスやストレスケアなどの心理的効果をもつ様々な代替療法に共通する重要な特質は、対象となる各個人の性質を重視して、生命活動を維持するための多様性と全体性を整えることにより自然治癒力を誘起して増大させ、健康の維持促進を実現するというアプローチを基本とするであろうところにあると考えられる。本報では、アロマテラピーの心理的効果の発現に関して、被術者の意識状態と、被術者自身の外的及び内的環境に関する情報の認知メカニズムを関連づけて考察した。そして、アロマテラピーにおける精油の芳香成分やタッチなどによる感覚刺激が被術者の意識状態に変化をもたらして変性意識状態を誘起し、これに確率共鳴現象が関与して、被術者自身の外的及び内的環境(心身の状態)の微弱信号を意識的もしくは無意識的に認知可能な状態を生起するような情報伝達•処理機構の変化が生じ、内分泌系•免疫系に作用が及ぶ自然治癒力の誘起や増強につながるという仮説を述べた。

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© 2002 公益社団法人 日本アロマ環境協会
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