日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: K12
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照射効果
アルミナ蛍光板(ルビー)のイオンビーム誘起発光
*井上 愛知久保 直紀藤 健太郎土屋 文永田 晋二四竃 樹男
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抄録
アルミナ蛍光板に代表される発光体は現在,加速器実験における荷電粒子ビームモニターとして用いられているほか,核融合炉では核反応生成粒子のエネルギーや粒子束密度モニターへの応用も考えられている.本研究では,クロムを添加したアルミナ蛍光板のイオンビーム照射効果について調べるため,Cr3+による発光の照射量依存性,エネルギー依存性および温度依存性について実験を行った.
0.2_から_1.5MeVのプロトン照射で,入射エネルギーが高い場合には,発光強度は照射量に対して指数関数的に減少する.一方,エネルギーが低いとき,発光強度の減少は照射初期では大きく,照射量の増加とともに緩やかになり,照射量1x1020ions/m2程度では強度はほぼ一定になる.発光中心は電子励起によって壊されていると考えられ,電子励起密度によって異なる欠陥が生成されると予想される.発光中心の回復傾向を調べるために,照射した試料に対して,等時焼鈍実験を行った.その結果,200℃および600℃付近で発光強度が回復することがわかった.このことから,照射によって起こる発光中心の壊れ方は2種類存在すると示唆される.
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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