抄録
再処理工場では,その操業に伴って各種試料の分析が不可欠であり,これらの分析操作に伴い低レベル廃液が発生する.これまでに様々な観点から分析廃液発生量を低減化するための処理技術の開発が行われているが,既存の技術では分析廃液の大幅な削減は現状困難である.マイクロチャネルのような微小空間中での溶媒抽出では,分子の拡散距離が短く,有機相と水相の比界面積が大きいことから,高効率・短時間での抽出や分析廃液の大幅な低減化が期待できる.そこで,本研究では,PUREX法再処理工程における溶液中のU,Pu等の分析への適用を目的としたマイクロチップとDT-TLMを組み合わせた高感度・高速分析装置を開発するため,U(VI)の熱レンズ(TL)信号強度とU(VI)濃度の関係について検討するとともに,マイクロチャネル中における水相から有機相へのU(VI)の抽出挙動について検討した.