抄録
極低レベル放射性廃棄物のトレンチ処分などでは、降雨浸透水量を抑制することは安全性を高める有効な手段となる。キャピラリーバリア型覆土は表面から浸入した雨水を覆土内部に配した砂によって側方へ排水し、浸透水量を抑制する機能を持つ。しかし、国内気象条件下でその効果は確認されていないことから、屋外に試験覆土を設置して実証試験を行った。その結果、一般型覆土は降水量の40_から_50%の浸透水量が見られたのに対して、キャピラリーバリア型覆土は2%に抑えられ、廃棄物層への浸透水量抑制に有効な覆土法であることが確認された。物理化学的に安定した自然材料のみで構築する本覆土は、廃棄物トレンチ処分の安全性を高める有効な対策になり得ると考えられる。