抄録
高レベル放射性廃液のガラス固化処理を行うガラス溶融炉の更新に伴い発生した廃溶融炉は、切断・解体し、放射能レベルの適切な分類をした上で、廃棄物貯蔵庫へ搬出する計画である。このため、現在、サイクル機構は電力会社と共同でガラス固化技術開発施設で発生した廃溶融炉をレーザ切断装置等で解体する研究を進めている。廃溶融炉の解体に当たってはYAGレーザ等を用いた解体設備で遠隔操作により行うため、効率的に行う方法及び解体に伴い発生する廃棄物を適切に分類する方法の検討を行い、解体設備の設計・製作に反映し、TVFの廃溶融炉を用いて実証を行う。解体設備は平成16年7月に各装置の製作を完了し、平成17年1月までにTVF内への設置を行い、平成17年度から3年間の予定で廃溶融炉を用いた解体実証を行う計画である。今回はセル内の汚染防止を考慮した解体手順の検討結果を含む解体設備の設計・製作状況及び廃棄物発生量の評価結果について報告する。