抄録
「常陽」のMK-_III_計画は、照射性能の向上を目的として高速中性子束を約1.3倍、照射スペースを約2倍とする炉心の改造及びこれに伴い増加した熱出力(100→140MWt)に対応するための冷却系改造を行うものである。2003年7月2日に初臨界を達成し、その後、原子炉出力を約20%、50%、75%、90%及び100%(140MWt)と段階的に上昇させて、炉心の核熱特性、交換した冷却系機器の性能を確認するための性能試験を行い、同年11月27日に使用前検査に合格した。ここでは性能試験の全体計画について報告する。