抄録
原子力発電所から排出される放射性廃棄物の処理が現在、問題となっている。本研究では、コバルトを吸着させたイオン交換樹脂を模擬試料とし、反応性熱プラズマによる処理を行い、減容・安定化処理、コバルトの挙動の検討を目的とした実験を行った。プラズマガスにアルゴンを、反応性ガスには、二酸化炭素、酸素、空気を用いた。処理前後の重量変化の結果、反応性ガスに酸素を用いたとき、最も効率良く減容できた。二酸化炭素を用いたとき、酸素を使用したときよりも減容率は低くなるが、十分処理できたと考えられる。処理後の試料をICP分光分析で、処理後のコバルトの保持率を調べた。反応性ガスに二酸化炭素を用いたとき、処理時間が40分においても保持率に変化がなく、90%(誤差5%)であった。反応性ガスに二酸化炭素を用いることで安定化処理を行うことが可能になったと考えられる。