日本原子力学会 年会・大会予稿集
2006年秋の大会
セッションID: J21
会議情報
核融合材料・燃料・増殖材
イオンビームによるSiO2の発光効率と発光中心形成
*永田 晋二土屋 文藤 健太郎四竈 樹男山本 春也井上 愛知高野 勝昌
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
0.1-3 MeVエネルギー領域のプロトンおよびヘリウムイオンビーム入射にともなう電子励起によるSiO2薄膜の発光効率を評価し、さらにシリカガラスにおけるイオンビーム誘起発光特性から、発光中心の生成過程について検討した。一様に酸素欠陥を含むSiO2薄膜における発光効率のエネルギー依存性を測定した結果、250eV/nmまでは電子的阻止能にほぼ比例して発光効率が増大するが、それ以上のエネルギー付与で減少することがわかった。シリカガラスにおけるヘリウム照射ではイオンエネルギーの増加とともに発光増加率が小さくなる。一方、プロトン照射では、イオンエネルギーの増加とともに核的および電子的阻止能は減るにもかかわらず、単位長さあたりの発光増加率は大きくなり、OH基の濃度が高いほどその傾向がつよい。
著者関連情報
© 2006 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top