スポーク型の超伝導空洞はHOMカップラーや入力カップラーを空洞側面に取り付けることが可能で、従来の楕円型の超伝導空洞に比べ、空洞全長を短くできる可能性がある。そのためレーザーコンプトン光による非破壊核種分析法に用いるエネルギー回収型リニアック(ERL)の超伝導加速器としてスポーク空洞を用いる利点は大きい。そこで電磁波解析コードを用いてERLに適したスポーク空洞形状の最適化計算を行っているが、加速電界に対する最大電界や最大磁界の比率など最適化すべきパラメータが複数あるため、遺伝的アルゴリズムを用いた多目的最適化計算を行っているので、その結果を発表する。