抄録
経年劣化を考慮した耐震安全性評価(PLM耐震安全性評価)では、耐震Bクラス以下の機器も評価対象となる。また耐震設計審査基準の改定に伴い、耐震条件が厳しくなることが予想され、現行基準(JEAG4601)の弾性範囲の許容限界では耐震裕度が大幅に減少する可能性があるため、許容限界の緩和(塑性変形の許容)を含めた合理的な評価手法の策定が望まれる。本研究では耐震Bクラス機器のうち、4脚支持補機を対象に、耐震安全性評価手法の高度化における課題を抽出し、それらの課題を試験及び解析により解決し、より合理的な耐震安全性評価手法を策定する。本件は3次元振動台での加振試験の評価結果から実機評価へ向けた解析手法を策定し、実機評価へ適用した際の合理化効果を検討した。