抄録
核融合炉固体増殖材料は,照射場に置かれることで,材料物性の変化をもたらす欠陥を内部に生じる.変位カスケードにおいて生成する欠陥の数は弾き出しエネルギーの閾値に反比例することが知られているが,弾き出しエネルギーの閾値を決定する要因については定量的な理解に至っていない.そこで,古典分子動力学法を用いたシミュレーションにより,固体増殖材料の候補であるγ-LiAlO2およびβ-LiAlO2における弾き出しエネルギーの閾値を評価し,得られた結果を比較することで,結晶構造が弾き出しエネルギーの閾値に与える影響について考察した.