抄録
例えばシビアアクシデント後の燃料デブリ体系のように、非均質体系を対象とした再臨界挙動評価の要求がある。
これを実現するため、まずSPERTの冷温時反応度投入試験を参照例として臨界挙動に対する各種パラメータの感度を評価し、現状モデルの課題を明確化する。
反応度パラメータの定量的評価のし易さから、１点炉近似の中性子動特性モデルを用いた。
まずSPERT再現解析によるコード検証を行い、同モデルの反応度投入事象への適用性を確認した。
次に代表的な試験条件をベースとして、臨界挙動に対する各種反応度係数、崩壊熱、放射分解ガス、燃料形状などの感度評価を実施した。
この結果、再臨界挙動評価に対するパラメータやモデルの重要度を明確化できた。
