日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: O21
会議情報

福島第1原子力発電所事故後の航空機モニタリング
(1)バックグラウンドの弁別法の開発
*石田 睦司杉田 武志志風 義明眞田 幸尚鳥居 建男
著者情報
会議録・要旨集 認証あり

詳細
抄録
これまでに我々は、福島原発の事故により大気中に放出され地上に沈着された放射性セシウム量を求めるため、航空機を用いたモニタリングを行い、北海道を除く東日本の地上1m空間線量率と放射性セシウム沈着量のマップを作成した。西日本と北海道についても同マップ作成の要望が強く、航空機モニタリングを実施することになった。ただし、放射性セシウムの沈着量は少ないと推測され、また西日本は自然放射線量が東日本に比べ高いと報告されている。よって、放射性セシウムの沈着量を精度良く求めるには、測定に影響するバックグラウンドの要因(地中の天然核種、宇宙線、機体汚染、大気中のラドン等)を精度良く除去する必要がある。一方、対地高度約300mの測定では、エネルギースペクトルを用いた解析は難しく、全計数率を用いた評価を行っていた。以上の問題点に対処するために西日本と北海道の航空機モニタリングで使用した解析方法について報告する。
著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top