抄録
これまでに我々は、福島原発の事故により大気中に放出され地上に沈着された放射性セシウム量を求めるため、航空機を用いたモニタリングを行い、北海道を除く東日本の地上1m空間線量率と放射性セシウム沈着量のMAPを作成した。西日本と北海道についても同MAP作成の要望が強く、航空機モニタリングを実施することになった。ここでは、実施した測定データから求めた西日本と北海道の地上1m空間線量率と放射性セシウム沈着量について報告する。さらに解析する上で、航空機モニタリングの測定に影響したバックグラウンド変動の要因、特に大気中のラドン壊変生成物の影響について報告する。