抄録
原子炉レーザーは、核分裂により発生した核分裂片によってレーザー媒質を励起することで、核エネルギーを直接、光エネルギーに変換する革新的概念の原子炉である。本研究では、このレーザーをレーザー核融合のレーザー発振装置に用いることのできる原子炉概念を示すことを目的とした。本原子炉は出力を50MWとし、レーザー発振に用いるレーザー媒質にAr-Xeガスを用いた円柱型のレーザーセルを採用し、そのセルの内部に20%濃縮ウランをコーティングした。さらに、冷却材には軽水を用いた。本研究では、モンテカルロ中性子輸送解析コードMVP2.0を用いて核設計を行った。また、伝熱解析ソフトを用いて熱流動解析を行い、燃料最高温度を評価した。以上の解析により、本原子炉概念の成立性を明らかにした。