抄録
我が国の軽水炉は運転開始から20年以上経過したものが多くを占め、高経年化に対応した技術を確立して安全に運転していくことが望まれている。特にSCCについては、これまでにいくつかのトラブル事象が報告されており、対応技術やメカニズムに関する数多くの研究例がある。今回、それらをできるだけ広く集めて整理し、体系的にレビューした。
具体的には、軽水炉に発生したSCC事例とその評価の現状、SCC発生・進展因子に関する評価法の研究と知見の現状、SCC・腐食環境のモニタリング技術の現状等について調査を行った。調査した結果は、炉型(BWR、PWR)、材料(ステンレス鋼、Ni 基合金)およびSCC評価法(ラボと実機)について、横断的かつ総合的に検討を行い、それらの共通点、相違点を理解しやすい図表として整理し、相対的な比較を行い易いようにまとめた。これらの整理した結果を元に、今後検討すべき課題を抽出し、また実機において留意していくべき事象に関してまとめた。
今回は、本成果の紹介を行う予定です。