抄録
トリチウム増殖材料であるリチウムセラミックス微小球の大量製造技術の開発として、新たな造粒法の試験に着手した。本試験では、ミクロンサイズ微粒子の大量製造として実用化されているエマルジョン法に着目し、先進トリチウム増殖材料であるLi添加型Li2TiO3微小球の試作試験を行った。装置は二つのシリンジ(注射器)が交差するT字型の流路から成る。シリンジの一方には油を、もう一方にはLi添加型Li2TiO3スラリーを充填し、 Li添加型Li2TiO3スラリーの流速は油より遅くすることで、T字流路にてLi添加型Li2TiO3スラリーが油により球状にせん断され、Li添加型Li2TiO3スラリー球が得られる。このスラリー球を1100℃で焼結してできた微小球は、直径1.4mmと、目標値である1.0_mm_に近い微小球が試作段階にて得られた。本法は様々な直径の微小球製造が容易で、高真球度で結晶粒径が均一などの特徴を有しており、核融合原型炉に必要となる大量の微小球製造技術の確立への見通しを得た。