抄録
新潟市において月間降水と1時間ごとの短期降水を採取し,トリチウム濃度と元素分析を行った。その結果,月間降水において春特有のスプリングピークよりも数倍大きいトリチウムの濃度上昇が見られた。この3月,4月における短期降水を同様に調査したところ,トリチウム濃度の上昇が顕著であった。また,これを含む気団を後方流跡線で解析した結果,福島県を経由していることから福島第一原発由来の可能性が強いことがわかった。さらに,海塩・非海塩のカルシウム濃度などと比べることにより,原発事故の影響がより明瞭になると思われる。