糖尿病学の進歩プログラム・講演要旨
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セッションID: BL-3
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レクチャー:糖尿病の成因と病態の解明に関する研究の進歩(1)
2型糖尿病の発症機構
*荒木 栄一
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抄録

 2型糖尿病は、日本糖尿病学会によって「インスリン分泌の低下を主体とするものと、インスリン抵抗性が主体で、それにインスリンの相対的不足を伴うものなどがある。」と定義されている。従って2型糖尿病発症機構の解明には、インスリン分泌機序やインスリン作用機序の理解、並びに糖尿病発症に至るまでのこれらの障害機序の解析が必要である。さらに、遺伝因子や環境因子がこれらインスリン分泌やインスリン作用にどのように影響するのかを明らかにする必要がある。 本レクチャーでは、1)2型糖尿病の遺伝的背景とSNPsを用いた2型糖尿病疾患感受性遺伝子解析の現況、2)環境因子、特に肥満の果たす役割、3)インスリン分泌機構とその障害機序、4)インスリン作用機構とその障害機序、などに関する研究の進歩について概説し、2型糖尿病の発症機構についてその理解を深めたい。

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© 2005 日本糖尿病学会
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