糖尿病学の進歩プログラム・講演要旨
糖尿病学の進歩プログラム・講演要旨
セッションID: CS-1-3
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シンポジウム:私は療養指導士の資格をこのように活用している
臨床検査技師の立場から
*須郷 秋恵
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抄録
糖尿病治療を進めていく上で患者さんがうまく自己管理できるように指導・支援することが重要である。その中で患者教育は非常に大きな部分を占めている、そのため医師1人ではとても実行困難であり、各分野のチーム医療が求められている。当院では糖尿病患者教育の為に平成7年9月から医療チーム(医師、看護師(病棟及び外来)、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、心理療法士、運動療法士)を構成し、糖尿病患者の教育に取り組んでいる。その中で我々臨床検査技師の参画状況を報告する。入院前日チームのメンバー全員で行うスタッフ会議に出席し、外来看護師より患者4名の今までの経過、現状、家族構成、合併症、治療法、糖尿病にたいする知識・理解度の報告、主治医の入院時の治療方針を聞き、患者指導の参考にする。入院当日、我々は患者が入院中食前・食後自分で血糖を測定する為、簡易血糖測定装置の使用法、使用上の注意をきめ細かく、高齢者が多い中わかりやすく、一人で測定できるまで指導している。又結果を目標値が記されたグラフにプロットしてもらい、入院中の目標を理解してもらっている。7日目にスタッフ会議がひらかれ、各スタッフから患者1人1人の治療及び指導内容、感想を入力した「糖尿病教育入院レポート」を下に中間報告があり、後半の指導に役立てている。我々は主に簡易血糖測定装置を指導した時の様子や到達度及び質問内容について報告している。なおこのレポートはいつでもそれぞれのパソコンから自由に見ることが出来る。12日目に我々は字を大きくし、それぞれのスタッフが患者にわかりやすく表にしたり、イラストを入れたりして作成したテキスト『糖尿病と生きる』を基に検査の話をする。内容は各検査項目の意義及び必要性、基準値、目標値等である。検査の話が終了後、個人個人に今までの検査データを経時的に示し、検査結果をみながら教育入院の効果及び今後気を付ける点を合併症との関連を示しながら指導をしている。14日目にはスタッフ会議に出席し、「糖尿病入院レポート」を参考にしながら、患者1人1人の入院の効果と退院後の指導方針を主治医を中心に話し合う。今後は3回のスタッフ会議を通じ、患者1人1人の状態、気持ちを把握し、臨床検査技師として、検査の話しだけでなく、他のスタッフと協力して、患者に気軽に相談・質問される技師を目指したい。
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© 2005 日本糖尿病学会
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