家族研究年報
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シンポジウム報告
傷ついた心に寄り添う
山中 ゆりか
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キーワード: 虐待, 里親,
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2012 年 37 巻 p. 27-37

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抄録

    少子高齢化が続いている私たちの国で、大切に育てられる子どもがいる一方、虐待等で児童養護施設や里親宅で生活せざるをえない子どもが後を絶たない。私は、この20 年里親として子育てをしてきた。時には投げ出したくなるような経験もしたが、今は里親になって良かったという気持ちでいっぱいである。はじめは海の物とも山の物とも思えないほど混沌とした子どもが、成長し信頼関係ができると変わっていくからである。 今年の大震災後、〈絆〉という言葉が目をひいた。核家族化が進み個人主義になりがちな日本で、大切なものをもう一度考える機会が与えられたと思う。人はひとりで生きていくことはできない。人を人として大切に思う気持ちが絆を深め、たとえ血の繋がらない親子であっても家族として絆を育んでゆけると思う。

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© 2012 家族問題研究学会
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