家族研究年報
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シンポジウム報告
子ども虐待の援助過程におけるインフォーマル資源の活用
―ファミリーグループ・カンファレンスと親族里親の可能性―
林 浩康
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2012 年 37 巻 p. 5-26

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抄録

    本論は、ファミリーグループ・カンファレンスの基本的概念・評価および諸外国(資料を入手できたイギリス、アイルランド、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドに限定した)における親族里親の評価を通して日本でのそれらの活用のあり方について検討することを目的とする。諸外国における非親族里親と比較した親族里親の肯定的評価としては、①実親との別離による心理的衝撃の軽減、②家族やコミュニティ、文化的つながりの継続による子どものアイデンティティ、自尊感情、帰属意識の維持、③子ども・里親・実親間関係の維持、④措置変更が少ないことによる子どものパーマネンシー保障、⑤子どものスティグマの軽減があげられ、逆に否定的評価としては、①委託期間の長期化、②養子縁組に対する消極性、③実親と親族間との葛藤、④実親による子どもへの不適切なアクセス、⑤経済的・健康上の問題など親族里親の質に関する問題、 ⑥親族のなかでも「祖母」「おば」に負担が集中する傾向にあるジェンダーに関する課題があげられる。こうした諸外国における親族里親の評価と活用の状況を踏まえ、日本への示唆について論じた。

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© 2012 家族問題研究学会
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