日本エイズ学会誌
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HIV感染者数とAIDS患者数の将来予測
橋本 修二福富 和夫市川 誠一松山 裕中村 好一木原 正博
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キーワード: 将来予測
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2000 年 2 巻 1 号 p. 35-42

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抄録
緒言: 日本におけるHIV/AIDSの将来予測を行った。なお、凝固因子製剤によるHIV感染は検討の対象外とした。
対象及び方法: 1998年末までのエイズサーベイランス報告、HIV感染報告の捕捉率、新しい抗HIV治療の受療者割合、AIDS発病の潜伏期間を基礎資料として, HIV感染者時点有病数とAIDS患者累積数を2003年末まで予測した。
結果: HIV感染者時点有病数は日本国籍では1998年末で7,300人と推計され、2003年末で15,400人と予測された。外国国籍では1993年以降一定という仮定の下で700人と予測された。AIDS患者累積数は日本国籍では1998年末で925人と報告されており、2003年末では3,300人と予測された。外国国籍では1998年末で361人と報告されており、2003年末では900人と予測された
。結論: HIV/AIDSの2003年末までの将来予測値を示した。
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