日本エイズ学会誌
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思春期の子どもをもつ親へのHIVと性に関するプログラムの実態
永松 美雪尾崎 岩太武富 弥栄子佐藤 武
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2007 年 9 巻 2 号 p. 158-166

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抄録
目的: HIV予防プログラムの開発に活かすことを目的として, 思春期の子どもをもつ親に対するHIVと性に関するプログラムを検討する.
方法: 本稿は, 海外と国内の1999年-2006年の性行動に関連する親子関係に焦点を当てた文献と, 親へのプログラムについての文献を検討した. そして, 親のための教育内容, 方法, 評価を追究した.
結果: (1) 親に思春期の性行動に関係する親子のコミュニケーションを含む養育態度を伝える. (2) 子どもの発達段階に応じた, 親への介入の目標を明らかにすることが必要である. (3) 親が家庭でビデオや会報を利用するプログラムは, 親の教育をする可能性を高める. (4) プログラムの評価として, 子どもの健康を観る必要がある. (5) わが国の文化的な特徴に適した親への教育プログラムの開発が示唆された.
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