主催: 画像電子学会
共催: 社団法人 情報処理学会, 信州大学
新たなImage-Based Rendering手法である信頼度マッピング法を提案する.本アルゴリズムは,被写体表面に模様がない場合や入力画像に雑音を含む場合でも,少ない計算機パワーで良好な画像を生成することができる.そのため,遠隔会議システムやライブ映像配信などの実時間アプリケーションへの適用が期待できる.鍵となるアイディアは,被写体形状を多層信頼度マップとよばれる多層平面構造の確率的な表現をすることにある.このような表現をとることで,奥行きの推定が困難な場合においても多義的な被写体の表現をすることができる.本方式の有効性を確認するために,9眼の同期カメラと13台のPCクラスタによる試作システムを構築した.分散並列処理を行うことにより,映像の取り込みから表示までオフライン処理を含まず,安定して7.5fpsの画像生成に成功した.