主催: 画像電子学会
共催: 大阪工業大学, 社団法人 情報処理学会
野外風景を写実的に描画するためには、高品質な雲の表現が欠かせない。雲の実時間レンダリング手法はDobashiらが提案した後、Harrisらが実用的な改良を加え、広く使用されるようになっている。Harris法では光源から放たれた光が雲の中で散乱する現象を計算する。しかし、低速なGPU-CPU間のデータ転送(リードバック)やソーティング処理などに起因する処理速度の限界や、計算粒度の荒さから生じる画像品質などが問題となっている。そこで本論文では、3次元テクスチャの利用や乗法型の輝度計算の導入によりHarrisの手法を改良し、高速かつ高品質な雲の画像生成法を提案する。