画像電子学会年次大会予稿集
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2017年度 第45回画像電子学会年次大会 予稿集
セッションID: P-6
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汎用デバイスを用いた複合現実感システムの構築とオブジェクト操作法の検討
*松野 智浩畑中 裕司砂山 渡小郷原 一智
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録

現在,さまざまな複合現実感(MR:Mixed Reality)技術を用いた研究や開発が行われているが,既存のMRシステムは高額であるために,一般ユーザが入手して扱うことが容易ではない.そこで,本研究では汎用デバイスを用いたMRシステムを構築した.また,汎用デバイスを用いたMR空間上のオブジェクトを操作するユーザインタフェースについて議論された報告がないため,その検討を行った.本研究ではビデオシースルー型ヘッドマウントディスプレイを用い,ARマーカを用いて空間の映像と仮想3Dオブジェクトをリアルタイム合成することによってMRシステムを構築した.オブジェクトを操作するユーザインタフェースとして,コントローラやマウス操作によるGUI(Graphical User Interface),操作機能をコントローラのボタンに割り付けたインタフェースおよび深度カメラを用いたハンドジェスチャによるインタフェースをそれぞれ実装した.最も有用な操作法を見出すために,9名の被験者に対する観察者実験を行った結果,コントローラによるGUIが最も良い操作法であることがわかった.

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© 2017 一般社団法人 画像電子学会
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