抄録
1963年5月,中電ホールに電気音響装置の納入据付調整を行った。従来,数多くのホールに音響装置を納入したが,本ホールは,その集大成とも云うべきであり新しい方式を数多く備えている。即ち,ホールの使用可能な範囲をできるだけひろげることと,ビルの中の2・3・4階の一部に計画されその天井高が最高9mと制限されたために,ホール容積が大きくとれないことから残響付加装置などの音響装置により,音響特性が十分に制御でき,他のホールでは実現出来ないような音響効果を発揮できるように音響装置に考慮がはらわれている。結線の概要は第1図の通り。