抄録
筆者等は前回の論文で, 天空輝度が高度θに応じて変化し, その分布がB(θ)=B_z(1+2sinθ)/3, B_z=天頂部の輝度, で表現される場合に対して, 簡単な直線形態をもつ開口に関する直接昼光率を求める計算式を導き, 2, 3の計算例を示した。それらの式は従来のように一様の天空輝度を仮定した場合の計算式より複雑で, 利用の簡便化のためには, 適当に数表化または図表化しておくことが必要である。ここでは, 前論文中で誘導した諸式のうち, 水平面照度に関するものの計算図表を掲げ, 応用例として求めた鉛直長方形開口による水平面直接昼光率の分布計算例を紹介する。